少し時間がたちますが、6月下旬に、中国で土壌汚染統治法案が公表されました。
産業化に伴う環境悪化を改善するため、近年、大気汚染について重点的に取り組んでいた中国ですが、大気については一定の法制度等の整備がなされ、今、大気から、水・土壌汚染問題へと徐々に政策が拡充・シフトし始めているようです。
今回の法制化は、数年前からの全土での土壌汚染調査、土壌汚染調査・対策のガイドラインの策定などの道筋の上にありますが、大きな費用負担を伴う水質汚染・土壌汚染対策は早期に改善できるものではないため、環境の改善に向けては長期的な取組が必要だとみられています。
まだ法案制定の時間軸も明確に示されていないことから、いつ頃法制化されるのかも明確ではありませんが、下記の内容が含まれるようです。
・学校、病院などを汚染地に建設することを禁止
・汚染地での農作物の生産や家畜の放牧の禁止
・汚染地管理の枠組みの構築
・汚染レベルに応じた区分の確立
また、水質及び土壌汚染に関して、罰金等、罰則強化も検討されているようです。
今後、弊社のセミナーでも情報アップデートしていきます。
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