インドと中国:環境法制度と環境ビジネス市場

先日、アメリカから来社した環境浄化会社の経営者とアジア市場、特に中国とインドについて話をしたところ、法制度の成熟度やビジネスとしての市場環境について、ほぼ同じ認識を共有できました。

中国に続き、昨今インドで環境法制度が大きく進展しています。5月に環境森林省大臣がメディアインタビューで、今後3年間に環境法遵守確認を大幅に強化することを明言するなど、数年前に環境基本法を改訂し、前後に執行を大幅に強化した中国と類似してくるかもしれません。

インドは、環境ビジネスにとっても潜在的に大きな市場である一方、現時点では法制度が整備されていないことや経済的な理由などから、環境ビジネスの市場としても中国より5年~10年遅いと言われています。冒頭のアメリカの方との共通認識もほぼ同じものでした。

中国は法制度など市場は整備されてきている一方、執行状況についてはわかりにくいところもあり、米国企業から見て、環境ビジネス市場としても慎重な面があるようです。インドはまだその段階に入っていないようですが、法制度が急速に整備されてきており、今後数年で環境ビジネスの市場も急速に拡大していくでしょう。

経済と環境の両立をどのようにうまく均衡させていくのか、具体的には環境対策費をどのように捻出していくのかは、多くの市場で課題であるようです。