シンガポールの2015年サステナビリティ・ビジョン

シンガポール政府は、今後サステナビリティビジョンの達成に向けて今後5年間に15億シンガポールドル(約1400億円)の投資をすると発表しました。

もともとシンガポールは、2030年まで国内の建物の80%をグリーン化する目標を掲げるなど、環境配慮に向けた明確なメッセージを発信していましたが、この11月初旬に公表した2015年のサステナビリティ・ビジョンは、大手企業のサステナビリティ・レポートのように、国の目標や実績がビジュアルと共に網羅的に示されており、大変見やすいメッセージになっています。

建物の80%をグリーン化すること以外に、目標の例として以下のようなものが挙げられています。

(全体で20くらいの指標があります。)

自転車路:700km

電車の駅まで徒歩10分以内の住宅を80%にする

活動的な環境ボランティア:5000人

PM2.5の年間平均:12μg/m3 (長期的には10μg/m3)

リサイクル率:70%

ダウンロードするレポートは100ページを超えるもので、充実した大企業のサステナビリティレポートのような感じです。各企業が発行しているように、各国でこのようなサステナビリティ・レポートが作られたら面白そうですね。日本は魅力的なコンテンツができそうです。毎年事例を出せば、それに載せてもらう企業の技術などにも意味がでてくるでしょう。国としてだけでなく、東京都などで、2020年に向けて作成されても、世界へのアピールとして有用ではないかと思います。