今週初め、日米両政府から共同発表があり、米軍施設の跡地に関して適切な環境保全が進められるように、立ち入りが認められる等、今後の基地の返還に向けて前向きな合意があったようです。
米軍が日本の施設用地に適用している日本環境管理基準(JEGS)は、当然ですがアメリカ環境法に沿って策定されており、対象物質や報告等の考え方も日本の環境法とは異なります。
米国の汚染責任、汚染浄化責任に関する規定は複雑で、用語の定義により解釈も細かく規定されています。例えば、有害物質のRelease と Spill とで意味や範囲、それに付随する責任等が異なるようになっています。
今後、技術文書等を策定するということですので、米国内での跡地浄化や各国米軍跡地での経緯、国内法との相違等を踏まえてよい合意点を見つけ、国内でも跡地の浄化と再利用が円滑に進むことを願いたいと思います。